ハノイ、2025年8月6日発—ベトナム最大規模の産業展示会である Vietnam Manufacturing Expo 2025(VME) と Vietnam–Japan Supporting Industries Exhibition 2025(SIE) が正式に開幕し、ベトナムと日本の経済協力および技術移転における新たな一歩となりました。
約200の国際ブランド(SINFONIA、LKM、AMETEK、TECOMACO、TANCO、HURCO、DYNCAST、CASTOR & WHEELSなど)が出展し、スマートファクトリー、産業用ロボット、AI技術、省エネ技術など、未来志向の技術動向を一堂に紹介。ベトナムにおける近代的産業化の進展を象徴する展示会となりました。

ベトナム–日本協力の要点
Vũ Bá Phú(ヴィー・バー・フー)貿易促進局長(VIETRADE/商工省) は式典で、ベトナム–日本の関係が30年以上にわたり強化されてきたこと、特に産業支援分野での提携が深化していることを強調しました:
「日本企業からの投資だけでなく、技術移転や管理基準の共有、サプライチェーンとの協業が行われています。これはベトナムの内製化能力向上と、グローバル生産ネットワーク参入において重要な基盤です。」

日越経済協力の枠組み
Vietnam–Japan Supporting Industries Exhibition(SIE) は、日越共同イニシアチブおよび「ベトナム–日本経済連携協定(VJEPA)」の一環として、20年以上にわたり、ベトナムの製造業と日本の大手企業との結びつきを促進してきました。多くの地元企業がグローバルな供給網に参加する機会を得ています。
投資動向と今後の展望
Varaporn Dhamcharee(バラポーン・ダムチャリー)RX Tradex タイ・ベトナムCEO は次のように述べています:
「2025年前半、ベトナムの実行FDI額は5年ぶりの高水準となる117.2億ドルに達し、そのうち加工・製造業が81.6%を占めました。ベトナムがいかに競争力ある産業供給拠点として注目されているか明らかです。」
VMEは2008年から毎年開催されている製造・加工業の主要展示会で、今年は展示規模を拡大するだけでなく、専門セミナー、技術相談、ビジネスマッチングも組み込まれ、産業界全体の知見やネットワーク構築を支援しています。
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JETROハノイ支部長のコメント
小笠原春彦(オガサワラ・ハルヒコ)JETROハノイ代表 は、二国間の協力が単なる経済的関係にとどまらず、地域のレジリエンス強化戦略であると強調しました:
「技術移転、人材育成、共通サプライチェーン構築は、世界的な変動に対する地域の耐性を高める重要な鍵です。」
展示会概要・期待される効果
VME & SIE 2025は、「展示スペース」以上の役割を担い、「接点としてのプラットフォーム」です。ベトナム企業の競争力向上、輸出市場の拡大、グローバル・バリューチェーンへの一層の統合を推進します。
会期は2025年8月6日~8日まで開催され、30以上の国と地域から10,000人以上の専門来場者が参加する見込みです。












